末吉9太郎さんの“アイドルオタクあるある”の秘密
『#推し活AWARD 2024』の審査員長に、SNSで“アイドルオタクあるある”動画が大人気の末吉9太郎さんが就任！ 推しを応援するアイドルオタクでもあり、推される側でもある9太郎さんの、推し活事情やアイドル事情などたっぷりお聞きしました♪
あらゆる界隈のオタクからのDMがネタの源!?
――９太郎さんの代名詞とも言える“アイドルオタクあるある”のネタは、どうやって生み出しているんですか？
末吉9太郎（以下、9太郎）「僕自身がオタクなので、オタクの方のモノマネをしようというよりは、普段の感じを誇張したらああなるっていう感じですね。あとは僕が推し活で行く先々でいろんなオタクの方たちの姿も見てますし、それこそ僕のファンの方たちのことも見てますし。
それから、僕のDMには色んな界隈のオタクの人たちから愚痴とかが送られてくるんですよ（笑）。卒業とか解散とか、いろんなことがある度に、関係ない僕に送られてくるのでくわしくなります（笑）。そういうところからネタにつながったりもしますね。」
――これまで一番反響があった動画はなんですか？
9太郎「そうですね、一番は握手会動画ですかね。SNSに載せたときの数字の伸びもよくて。オタクの人は『あ、これ私だ！』って自己紹介のように引用してくれることもあったり（笑）。『アイドルってこんな大変なことしてるんだ!?』という目線で見てくれる方も多いですね。
あとは演者側の方から『こういうオタクの人、見たことある（笑）』っていう反応をいただくこともあるので、いろんな方向から共感してもらえます。
最近だと、アイドルの心の声をメインにした握手会動画をあげていて。『こんなこと思われてたら行きづらくなるかも…』『9太郎くんもこんなこと思ってるの…？』なんて声もあったんですが、きちんと注釈で『※これはフィクションです』って入れてます！（笑）」
――日々たくさんの動画をあげられていますが、大変ではないですか？
9太郎「そんなに負担ではなくて楽しいです。反応があるからやれる部分もありますね。“あるある動画”は、照明がちょうどいいキッチンで撮っていて。自分の好きな間になるようにするとか、今の言い回しちょっといやだなと思ったら撮り直すとか、納得いくまで撮り直したりしています。でも、本当に楽しいから一人でゲラゲラ笑いながら撮ってますね（笑）」
ステージから目につきやすいファンって？
――昨日、ファンの方々に直接お会いしていかがでしたか？
（取材日の前日は9太郎さんの初のムック本「末吉9太郎の『全部推しのせい！』（東京ニュース通信社）」の発売記念イベントが開催）
9太郎「ファンの方にお会いするのは、CUBERSの解散ライブ（2024年3月31日）ぶりだったんですけど、みなさん変わらずでしたね。
元気な人は元気だし、おとなしい人はおとなしいし、特典の２ショットでは手つなぎたいとか言ってくる方もいましたし（笑）。
今までは事務所のルールであらかじめポーズを指定していたんですけど、今はそれがなくなって。こちらのさじ加減なので『それは違うよー♪』とか断ってます（笑）」
――ファンの方とはフランクに言い合える関係性なんですね。
9太郎「そうですね、距離が近い友達みたいな方が多くて。たまにリア恋みたいな方もいて、“なんでだろう？”って思うんですけど（笑）。
やっぱり、“あるある動画”やYouTubeで僕を知って、応援してくれる方が多いですね。僕を入口に、他のメンバーに流れていくってこともありましたが（笑）。
僕は男性のファンの方は少なかったんですけど、ライブに来てくださる男性の方がいるとうれしいなって思っていました。今は各SNSのフォロワーの男女比率が確認できたりするんですけど、その数値も9割が女性で。男性の支持も欲しいです！（笑）」
――ステージから目につきやすいファンの方の特徴ってあるんですか？
9太郎「双眼鏡を持っている方はめっちゃ目立ちます！ 自分に向けられている双眼鏡ってわかるんですよ。
2階席からでもわかるくらい目立つので、双眼鏡で僕のこと見てるなって思った方のことはガン見したりして。そうすると『え、私!?』ってびっくりして双眼鏡を外す方もいました（笑）。
あとは、“純粋な音楽好きの方なんだろうな”って思う方は、周りの方たちとノリ方が違うんですよね。とてもいいノリ方をしています（笑）」
――ご自身がアイドルオタクだからこそ、生かせているなと思うことはありますか？
9太郎「おとなしく見ている方がいると、『楽しんでいないのかな？』って思う人もいると思うんですけど。僕自身もおとなしいタイプのオタクなので、“そういうスタイルだけど、心の中ではすごく楽しんでくれているんだろうな”って感じて“ありがとう”って思います。
もちろん大きい声出して盛り上げてくれるのもうれしいんですけど、いろんなスタンスがあるから全員がそうするのは難しいじゃないですか。それぞれの楽しみ方で楽しんでくれたらうれしいですね。」
――オタク側の気持ちもわかるのは強みになりますよね。
9太郎「そうですね、こういう写真見たいんだろうなっていうのもわかりますね。あとは、オタクってメーキングが大好き（笑）。僕自身も、推しのDVDが出たら本編より先にメーキング見るぐらい好きなので、裏側のなんでもない瞬間を撮ってSNSにあげたりとかします。メンバー同士のちょっとした絡みとか、現場の入りの瞬間とか好きですよね（笑）」
――今後の活動において、ファンの方にお伝えしたいことはありますか？
9太郎「望むこととかはなくて、ただ応援してくれたらありがたいなって思います。ただ、時々『陰ながら応援しています！』って言ってくれる方がいるんですけど、陰ながらはやめてー!?（笑） 勇気が出たタイミングで、陰ながらじゃなくなったらうれしいなと思います」
■プロフィール
末吉9太郎●すえよし・きゅうたろう…1993年7月28日生まれ。千葉県出身。B型。アイドルオタクアイドルとして、アイドルグループCUBERSで活躍。2024年3月に解散後は個人で活動している。SNSの“アイドルオタクあるある”動画が反響を呼び、XとInstagramのフォロワー数はそれぞれ12万人超え、TikTokのフォロワー数は59万人超えの人気を誇る。2024年5月8日に初のムック本「末吉9太郎の『全部推しのせい！』（東京ニュース通信社）」が発売。
■#推し活AWARD2024
投票期間：2024年6月7日（金）～30日（日）23時59分
投票結果は、2024年8月7日（水）発売の『POTATO』9月号の誌面と、POTATO webの「#推し活AWARD2024」特設サイトにて発表。
特設サイト：https://potatoweb.jp/oshikatsu-award-2024/
■#推し活AWARD2024 期間限定ポップアップ概要
開催期間：2024 年8月1 日（金）～18 日（日）
開催場所：原宿竹下通り路面店「ソラド竹下通り」１階店舗『CHOA 』
（〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-8-2）
撮影／鈴木謙介 取材・文／田中千尋
